記録的な豪雪で母屋と車庫の屋根には、かってないほどの巨大な雪庇が発生している。
玄関前の車庫屋根東側に発生した50センチほどの雪庇は、万一落下すると出入りする人を直撃しかねない。
これまでは車庫屋根の雪下ろしをする際に雪庇も同時に落としていたが、2019年に車庫を頑強に建て替えてからは、雪下ろしの必要はなくなり、雪庇だけを処理する必要に迫られた。
最深部で1.5Mほども雪が積もった車庫にはあまり登りたくない。なんとか下から処理する方法を考えた。
脚立に上ってスコップを使うのが手っ取り早いが、足場が不安定で転倒が怖い。物干し竿を利用して作ったツララ落としを雪庇切りに改良し、斜め下から作業することにした。
9ミリ厚OSB合板の残材をツララ落としの先端にビス止め。全長が4Mほどになり、雪庇から離れた位置で作業するには充分な長さだった。
包丁で豆腐を切るようなイメージで、少しずつ作業。屋根から道路側に飛び出た雪庇はきれいになくなった。同時に日々発生するツララも早めに除去。
母屋南東屋根にも雪庇が垂れ下がっているが、万一落下しても直下には車庫の屋根と玄関袖壁があり、リスクは少ない。しばしの様子見とした。
ドカ雪が一段落し、現時点での車庫構造体の変形チェックを今年もやった。
屋根の積雪深は場所によって異なり、1.3〜1.5Mあたり。母屋の壁際や屋根端部、日当りのいい南側は雪解けが進んでいる。
建て替えた直後の冬は最大積雪深が0.8Mほどで、積雪深1.4Mで設計した構造体には何も問題がなかった。翌2020年の冬は最大積雪深が1.2Mまで増えたが、構造体の変形は見られなかった。
今冬の最大積雪深は過去に例のない1.5Mで、設計値をすでに超えている。ドカ雪に見舞われるたびに下からチェックしていて、目視で確認した限り構造体の変形は確認できなかった。 今回は脚立に上って、真横からより正確にチェック。設計値を超える積雪ということで、メインとなる登り梁の中央部では、目視で5ミリほどのたわみ変形を確認した。
ただ、屋根梁の許容たわみ量は15.2ミリで、設計計算値の10ミリも大きく下回る。あわてる数値ではない。
続けて10本の登り梁を両端で支える桁の変形を確認。こちらも過去2年の冬には問題なかったが、今回は目視で2〜3ミリのたわみ変形を確認した。設計計算値の2.6ミリとほぼ同程度だが、許容たわみ量は5.6ミリなので、数値的にはまだ余裕がある。桁の直下に造り付けた物置の引戸の開閉にも、特に支障はない。
今後のドカ雪次第だが、すでに積もるよりも解ける分が上回る時期に差し掛かっている。今冬もなんとか雪下ろしは回避したいもの。