長女が小学生だったころに国際交流のホームステイがらみで知り合い、以降30年以上の長きにわたってXmasカードの交換を続けていたカナダの友人から、かなり遅れてXmasカードが届いた。
近年は年賀状をやめてしまった経緯もあり、先方からXmasカードか届くと、その返信という形で近況を記したカードを返信する、という形での交流に変化している。
カードには驚くべきことが書かれていた。つい最近ステージ3の卵巣ガンと診断され、すでに抗がん剤治療を始めているという。薬の副作用で体調が思わしくないそうで、文章はいつもより短めで元気がない。
相手は同年代の女性、つまりはガン世代である。私自身が8年前に大腸ガンを患い、未だ定期検診やポリープ切除手術を繰り返している身。いつ誰がどこでガンを患ってもおかしくない時代と理屈ではわかっていたが、まさか…。
返信になにを書くべきか迷ったが、自分のガン発症顛末はすでに伝えた気もするので、改めてそれを取り上げることはやめにした。
おそらく相手も人生の行く末に関してそれなりの覚悟はあるはずで、最終的には普段どおりに家族の近影と共に、「Please take good care of yourself.(どうぞお大事になさってください)」と短く書き添えるにとどめた。
この女性との交流は、おそらくどちらかのイノチが尽きるまで続くのだろうな…、と漠然と考えていたが、その通りになりそうな気がしないでもない。