2006年9月26日火曜日

忘れタチアオイ

 やがて10月だというのに、敷地北東の一角に突然、真紅のタチアオイの花が一輪咲いた。背丈は15センチほどで、1メートルを越す普通のものと比べて、ごく小さい。まるで生け花のようだ。

 いつ育ったのかまるで記憶にないが、近くにあるタチアオイは北東の邪気よけの白だから、この分身ではない。南東角に植えた真紅のタチアオイの種が飛んできた可能性が高いが、それにしても他のタチオアイがすっかり姿を消したこの時期に、いったい何のために?


 調べると、近隣の空地にも草刈りのあとに芽を出したピンクのタチアオイがひっそりと咲いている。生命力が強い花なので、ちょっとした気候の隙間をねらって花を咲かせ、種を後世に残そうとするのだろう。
 そのたくましさ、少しは見習うべきか。