2006年9月1日金曜日

スリットベンチ

 居間の南側の窓下に、45×45のタルキを6本並べた手製のベンチがある。幅はおよそ3300、奥行きは390のロングサイズだ。
 右半分は座れるようになっているが、左半分にはテレビやDVDプレーヤーが置いてある。その他、植木や書類を置いたり、下には本や事務用品や古いビデオなども並べてあって、実に雑多な機能を持つベンチなのである。

 間は20ミリほど透かしてスリット状にしてあるが、これによって細い材料を無駄なく使い、無垢材の収縮による歪みを吸収し、通風をよくし、デザイン的な面白さも同時に得ている。


 実はこの「スリットベンチ」のデザインは、建築家の清家清先生の設計された家を雑誌で見てヒントを得た。清家先生からは家作りに関し、その他にもいろいろな影響を受けた。
 清家先生は娘が卒業した札幌市立高専の初代学長でもあった。娘にこの学校を勧めた大きな理由が、清家先生が学長でおられたことだった。札幌市立高専(現、札幌市立大)の斬新な校舎は、先生ご自身の設計でもある。
 その後、札幌国際デザインコンペで私が小さな賞をいただいた折、審査委員長をされていた清家先生から、親しく声をかけていただいた。縁があったのかもしれない。

 いつかNHKテレビで、清家先生が自ら設計なさったご自宅を紹介する特番があったが、なんと娘は招かれてそのユニークな家を訪問したことがあるという。幸せなヤツだ。
 清家先生のことに関しては、いつかまたふれたい。