1ヶ月ぶりの地区図書館〜本修繕ボランティア活動日。やや遅れて9時40分に到着すると、参加者は6名だった。
前回少しふれたが、実は11月から担当係員のAさんが図書室勤務を辞め、本修繕のみボランティアとして参加することになった。勤務を始めて9年が経ち、子育ても終わって人生の半ばにさしかかり、いろいろ考えることがあるらしい。
図書館とボランティアとの橋渡し役はこれまで通りAさんがやるということだが、立場が微妙に変わって、何等かの不都合が生じる可能性も今後なくはない。
ひとまず今年度は現状のまま動きそうだが、来年度の活動形態がどうなるかは、現時点では不明。変化があれば、そのときに考えたい。
一度で終わらないこの種の修復が最近増えている気がする。自分のやった修理本の検本を自分でするよう改めた意味は、このあたりにあるのだが、なんとか一度の作業でやれないだろうか? その後、新たな修復を続ける。難解な作業はなく、ノド部分(ページの谷間)のはがれ修理など、パターン化されたものが大半。12時までに計11冊を一気に終わらせた。
他のメンバーも精力的に作業し、修理対象棚は完全にカラになった。
作業中、「トイ・ストーリー」のアニメブック(絵本)を修理しようとしたら、あまりにページ脱落や破れがひどく、修復を繰り返した本はボロボロの状態。これ以上の修復は困難に思えた。
係員のAさんに状態を見てもらい、廃棄することが決まる。めったにない措置だが、この種の廃棄本を単に捨てるのではなく、本修繕のお手本として展示することを思いついた。 名づけて「がん貼った!」
ボロボロになるまで読まれ、修復を繰り返し、よくぞ読んだ!よくぞ直した、がんばった!という証で、本としては名誉ある最後であろう。図書館としてその名誉を称え、本の大切さを知らせるイベントである。
私の提案に、イベント好きのAさんもすっかり乗り気。修復を意味する「貼った!」をイベントタイトルに入れることも内定し、早ければ今年度中には実現しそうだ。