インタホンは新築時からずっとFAX電話との兼用型を使っていて、1台で電話、FAX、インタホンが使えて非常に便利だった。
ところが6年前に固定電話を解約し、FAXが使えなくなった。FAXの大半はEメールに取って代わっていて、翌年には事業そのものを廃業しているから、FAX電話機自体がもはや不要だった。
問題は連動しているインタホンで、小型のインタホンを新規導入すれば居間の棚まわりはすっきりする。悩んだすえ、FAX電話機のインタホン機能だけを使うことにし、新たな投資はしなかった。
最近になって妻が不在で私が2階で寝ている時間に宅配便が届き、インタホン呼出し音に気づかないという事態が発生した。
過去に一度もなかったことで、テストしてみると故障ではない。これも加齢に伴う衰えかと、けっこう落ち込んだ。
専用インタホンの導入時期がついにやってきたように思え、調査開始。ビデオや録画機能は不要で、通話機能だけなら、単3乾電池4本で13ヶ月動く製品が3千円強で買える(1日10回×20秒通話)。
現状のFAX電話機の待機電力が2.4Wで年間電気代が620円ほど。インタホンは使っても1日1回程度。乾電池なら軽く3年は持ちそうで、その差は年間600円ほどか。つまりは5年で元が取れる計算だった。
さっそく最寄りのケーズデンキに行き、「ELFA玄関インターホン CDS-500」を3,383円(会員価格5%引)で買ってきた。
翌日、さっそく設置工事をする。既存の配線は無電圧タイプで、単純にケーブルを利用してつなぐだけだ。
親機は壁掛式で、設置場所は居間と玄関ホールをつなぐドアの横とした。これまでより玄関に近くて階段の直下でもあり、呼出し音も2階に届きやすくなるはず。
最初にFAX電話機とターミナルボックスを取り外す。既存の配線は居間中央の床近くで止まっていて、ここから床下経由でケーブルを延長し、新しい設置場所の壁経由で新規インタホンにつなぐ。
延長ケーブルは手持ちのインタホン用を使用。コード端部に細長い重りをつけ、壁に開けた穴から床下まで落とし、土台の横を既存の配線まで引っ張ってつないだが、床下空間の狭さにかなり苦しんだ。
玄関子機は製品付属のものが防水型ではないことが判明。設置場所は車庫内にあるが、吹きさらしで雨水がかかる可能性がある。
現状の玄関子機仕様を調べると、13年前に買った「アイホン玄関子機 IF-DA」で防雨型。過去にトラブルは起きていない。
試しにそのまま交換せずにつないでみたら問題なく作動した。これで子機交換の手間も省けた。
午前中から作業を始め、16時近くまでかかってようやく終了。呼出し音は耳慣れた「ピンポ〜ン」ではなく、「プルプルプル」というブザーに近い連続音に変わった。
設置直後にソーラー発電の営業がやってきたが、呼出し音は以前より確実に大きくなり、思わずドキリとするほど。
取り外したFAX電話機はB4感熱紙対応というレア物。まだまだ使えそうで、動作テストして問題がなければ、ターミナルボックスと共にメルカリで売ろうかと検討中。