今年最初となる自由参加型路上イベントの日。昨秋の最終イベントで今年も同じ要領でやると聞かされてはいたが、会場となる市民広場が自宅から遠く、設置されるはずの案内看板を見に行けない。
ふと思いついてネット検索をかけたら、最新の看板を掲載しているSNS情報を発見。やることが確認できて、安心して出かけられた。
昨年後半に試みた公共交通機関を使ったルートを今回も選択。10時15分に徒歩で自宅を出て、バスと地下鉄2本を乗り継ぐ。前回のようなバスの遅れもなく、11時20分には会場に着いた。
今年最初とあってか、広場の人数は少なめ。一昨年秋から参加し始めて、今回がはや6度目。すっかり顔見知りになった方々と挨拶を交わし、早々にエントリーを済ませる。
昨年最後の回は参加者が22組と過去最大を記録したが、今回は14組とほどよい数。代表のMさんから出演順の発表があり、いつもは5番前後だったのが今回は13組と遅い。「早めに演りたい」との希望が数名いて、Mさんが配置に腐心した様子だった。
この種のイベントでは早めに演るのを好むが、順番を決めるのはあくまで代表Mさんの権限である。
予報では雨は降らないはずが、なぜか空模様が怪しくなってきた。場の準備は整っているため、予定を5分早めて始めることになる。
トップはいつも通り、代表Mさんのサキソフォーン独奏から。その後、女性ボーカルや書道パフォーマンス、アコーディオン独奏、ギター弾き語りなど、新旧交えた参加者のパフォーマンスが切れ目なく続く。
参加者の男女比は10:4。珍しくグループ参加は書道パフォーマンスのみで、他はすべてソロ参加。順番が遅いため、持参したサンドイッチと珈琲の昼食は開演直後に半分食べて備えた。
SNSで情報を発信していたKさんの姿を出演者に見つけ、声をかけてあれこれ話す。
長く参加している常連の方だが、地元商店街に所属する企業に勤務していて、看板そのものを作っていたことを知る。なるほど情報が確かなわけだ。
幸いに雨は降らず、参加者も10分の持ち時間を守って順調にプログラムを消化。聴き手は15〜30名の間を増えたり減ったりしたが、後半はやや減少傾向だった。
14時くらいに私の出番となる。これまで中央のステージ上で歌ってきたが、立って歌うとやや不安定のため、今回は横のタイル上にマイクと譜面台を置いて歌った。
都合6度目となる今回は「空を飛ぶ」をテーマに選んで構成。前回と同様に「起」と「結」を想定して、以下の2曲を歌う。
「コンドルは飛んで行く」(フォーク)(オリジナル訳詞)
「空も飛べるはず」(J-POP)
4月の連続ライブを無事に乗り切った反動か、直近の練習では高音で声枯れが起きるなど、喉の調子はあまりよくなかった。それでも直前の喉飴が効いたか、いざ始まると声はまずまず出た。
「コンドルは飛んで行く」は1番を英語で、2番をオリジナル訳詞で歌うという、過去にやって評価が高かった構成。英語歌詞で歌う参加者は過去にあまりなく、珍しさの一点では特をしたかもしれない。
「空も飛べるはず」は過去に何度も歌っている得意曲。歌詞の内容にあわせてギターストロークパターンを細かく変化させる伴奏もハマって、場の手応えは熱かった。
終了後に書道の女性から、いい構成でしたね、と声をかけられる。書道パフォーマンスとジョイントでも?との話も飛び出した。
弾き語りや楽器以外のジョイントは過去に朗読くらいしかないが、試みとしては面白いかもしれない。
全員が演じ終わって時刻は14時20分。5分早く始めたこともあって、定刻の15時を大幅に短縮した。帰宅はいつもより早めの15時45分。早く終わると身体の負担も軽く、いいことづくめだ。
メールをチェックすると、しばし音沙汰のなかった有料老人ホームから6年ぶりのライブ依頼が飛び込んでいた。コロナ禍も収束傾向で、あちこちで復活の気配を感じる。