2025年1月15日水曜日

バリアフリー修正

 大晦日に発症した腰痛は寝返りから始まり、寝起きや着替えの動作、トイレ&洗顔や入浴など、生活面で多くの不自由を強いられた。
 2週間経って痛みはようやく薄らぎ、そうした不自由さからは解放されたが、腰痛の再発や高齢化に伴う心身の衰えに備え、住宅内のバリアフリー対策を見直すことにした。

 25年前の新築時には、さし迫ったバリアフリー対策はまだ必要でなかった。しかし、いずれその時期がくることはわかっていたから、設計面で可能な限りの措置は施した。
 1〜2階とも床に段差はなく、ドア開口部や階段幅、階段の段差にも余裕をもたせた。外部から室内に至るまでの段差にも充分配慮した。
(外部ポーチと玄関框段差は160、階段段差は195)
 腰痛の発症時は、それらの措置が正常に機能するかどうかの絶好の確認時期で、時に応じて微妙な修正を加えてきた。


 8年前に孫娘が誕生し、遊びにきて歩き回るようになったのを機に、片側だけだった階段の手すりを両側に増やし、反対側は孫娘用に低くした。
 トイレには高さと幅の異なる3つの木製手すりを自作して追加。ひとつはタオル掛をかねるもので、この手すりはその後の腰痛時にも、うまく機能している。

 階段手すりは孫娘の成長にあわせて20センチ高くすると、膝が弱くなった妻も使い始めた。
 今回は私も重宝したが、大人用としては低すぎると判明。さらに7センチ高くして、上端部の取り付けも頑丈に補強した。


 靴の着脱や玄関ドアを開ける際、つかまるものがないと痛みが走ると知り、玄関框横にも新たに手すりを設置することにした。
 18×28の横材を使い、高さは床から93センチ。横材と壁の隙間は2センチで、トイレ手すりと同じ仕様だ。
 以前はこの位置に靴べらをかけるフックがあり、今回は横材の両端をわずかに突き出してフック代わりとした。


 そのほか、寝室の押し入れや引き戸周辺にも短い手すりがあれば、諸動作が楽になるとわかったので、端材を加工して順次設置しようと考えている。(その後、幅15センチ前後の手すりを4ヶ所に追加)
 浴室にも手すりは必要だが、バスタブへの出入りには既存のタオル掛が、バスタブから起き上がる際には混合栓が手すり代わりに使えるので、いまのところ新たに設ける予定はない。

 腕や手首にダメージがなければ、手すりはやや高めの位置にあるほうが使い勝手がいい。手すりをつかみ、健在な腕の力で身体を持ち上げると、腰への負担が大幅に軽減されるのだ。