2024年9月10日火曜日

介護施設ライブで消耗

 社会福祉協議会の仲介で昨年のクリスマスに歌った近隣のデイサービスから再び招かれ、6日間続く敬老会イベントの一環として歌った。
 今年に入り、自由参加型の路上イベントでは3度歌ったが、介護施設系では同じデイサービスでのXmasライブ以来となる。ボランティアとはいえ、自由参加イベントとは異なる責任を伴う場だった。
 加齢に伴う関節痛&筋肉痛や喉の衰えなど、取り巻く状況は厳しかったが、可能な限りの調整で臨んだ。

 ライブ開始は14時で、集合は13時半。施設は車で5分ほどの距離にあり、自宅で軽くリハーサルを済ませて向かった。
 到着後、ステージと電源の位置、マスク装着の有無などを新担当のKさんと打ち合わせ、基本的には前回と同じ要領でやることに決まる。
 13:45から食堂ホールの壁際に設営を始め、5分前にはスタンバイ。客席にはすでに40名ほどの利用者が開演を待っている。Kさんの判断で予定3分前の13時57分からライブを始めることになった。


 前回のXmas・冬メニューとの重複を極力避け、アンコールを含めた35分で以下の12曲を順に歌う。

「高原列車は行く」「二輪草」「お富さん」「瀬戸の花嫁」「三百六十五歩のマーチ」「高校三年生」「荒城の月」「君恋し」「夜霧よ今夜も有難う」「涙そうそう」「青い山脈」「高校三年生(アンコール)」
 出だしからKさんのリードで賑やかに手拍子が飛び出す。4曲目は一転してアルペジオ奏法での「瀬戸の花嫁」。タイトルを告げると会場から歓声が上がり、歌い手としてはやりやすい展開だった。
 この日は賑やか手拍子系の曲と、静かな傾聴型の曲とのメリハリに気を配ってセットを構成したが、だいたい思惑通りに運んだ。

 折り返しとなる6曲目には、ハズレの少ない「高校三年生」を配置。ここで曲にまつわるMCを少し入れ、後半に向けて場の気分を変えた。
 その効果か、後半は場の反応がじわじわと向上し、ラストまでほどよい緊張感が続いた。「荒城の月」「君恋し」「夜霧よ今夜も有難う」「涙そうそう」等々、どの曲にも熱い手応えを感じた。

 時間ぴったりに終えると、ただちにKさんがマイク前にやってきて、アンコールの打診。特に打合せはしてなかったが、利用者のノリがよかった「高校三年生」をもう一度歌い、若きよき日を懐かしく思い出して締めくくって欲しいとの要望。
 この日の喉は100%とは言い難い状況で、調整ミスというより、加齢に伴う衰えだとの自覚。ブレスやマイクの使い方などでごまかしている状況だったが、それでもギリギリ聴き手には届いていたようだ。
 特に男性利用者が喜んでいたのが印象的だったと、終了後にKさんから言われた。男性比重が高いのはこの施設の大きな特徴で、女性に比べてイベントへの積極性に欠けるのが悩みだという。
 前回からその傾向には気づいていて、男性に人気の高い北島三郎、石原裕次郎、千昌夫のうち、1曲はセットに入れるよう心がけた。

 反省点として、「夜霧よ今夜も有難う」の後半でアルペジオ奏法が怪しくなったこと。この曲は「4拍子の3連符」で弾く典型で、1小節のピッキングが12個と多い。普段なら問題なく弾けるが、今回は関節痛が右手親指にも及んでいて、ピッキングがおぼつかなくなった所以。
「瀬戸の花嫁」から異変は感じていて、ストローク奏法に変える選択もあったが、メリハリの面からアルペジオ奏法にこだわった。右手にもサポーターを巻くとよかったかもしれない。

 責任ある場で久しぶりに12曲も一気に歌い、帰宅後はどっと疲れが出た。曲間のMCをもっと効果的に入れるなど、工夫の余地はあった。
 体力との相談になりそうだが、今後も要望がある限り、細々とでも続けられたらいい。