2007年5月27日日曜日

草を刈る男

 長い雨があがり、薄日がさしてきたので、隣地に伸び放題の雑草を刈った。草刈りには絶好の日和だったが、1時間近くも作業をすると、帽子から汗がしたたった。
 今日主に刈ったのは、北側の空地に生えるヨモギやフキである。まだ伸び始めたばかりだが、この時期にバッサリやっつけておくと、あとがかなり楽なのだ。


 空地でもちゃんと地主がいるので、本来ならその地主がやるべき作業だ。だが、越してきて8年目にもなるのに、その地主の顔を見たことはただの一度もない。市役所に苦情を持込めば、地主に連絡をとってくれると聞いたことがあるが、手続きが面倒そうなのでいつも自分で刈ってしまう。
 我が家は三方を空地に囲まれている。だから、刈り取る雑草の範囲も半端ではない。家庭菜園の周辺を放っておくと害虫の巣になるし、北側の窓近くを放っておくと、空き巣の絶好の隠れ家となる。住んでいる側としては、死活問題なのである。
 道具は100円ショップで買った安物の鎌一本。もう8年目だが、砥石でマメに研いでいるので、よく切れる。あまりにも太くなった雑草には、時に剪定ハサミも併用する。こちらは安物では持ちそうにないので、珍しく1000円も出して買った。
 エンジンや電気で動く草刈機を買おうと何度も思ったが、環境と家計に優しいのはやはり手作業につきる。運動不足解消にももってこいだ。
 かくして今年も草を刈る男は、定期的に出没することになる。