2007年5月28日月曜日

うっかりぽっかり

 朝起きたら、いつもズボンの後ろポケットに入れてあるカギの束が見当たらない。寝室に戻ってみたが、そこにもない。思いついて車庫の車を見たら、案の定、キーがドアに差しっぱなしだった。
 昨日夕方、車で買物にでかけたあと、家に戻って忘れ物に気づき、車のドアを再度開けたときに抜き忘れたらしい。丸一晩、外にカギが置きっぱなしだったことになる。何事もなくてよかったが、確か以前にもこんなことがあった。


 数年前だが、ATMでお金を降ろして家に戻った直後、通帳が見当たらない。どうしても見つからないので、もう一度ATMまで戻って探したことがある。この時は何のことはない。2階に至る階段の上に通帳が載っていた。自分で無意識にやる習性だったが、ぽっかりと記憶が抜け落ちたらしい。

 この種のことがたびたびあると、早くもボケの前兆か?と思ったりもするが、30代に2度ほどキーを車内にロックしてしまった前科が私にはある。同じ時期、免許証も2度落とした。
 これらの理由は前述の例と大差なく、単なる思い込みや、うっかりのたぐい。あまり気にすることもないかもしれないが、この年になると「老いること」への不安が心の底にはある。いまは死ぬことよりも、ボケることのほうが遥かに怖い。
 そういえば、妻も一昨日、職場でガスの火を短時間だが消し忘れてしまったそうで、かなり落ち込んでいた。こちらも大事には至らなかったらしいが、同類愛哀れむ心境。
 写真は我が家の庭でほころび始めたライラックの花。この地は同じ札幌でも気温が低いので、開花はかなり遅れる。昨年バッサリと枝を剪定したので、今年はいくらか花が大きいか。
 毎年忘れずに咲いてくれる花を見ると、気持ちが励まされる。