やむなく別のホームセンターに行ったら、ぱっとしないトマトの苗が198円もする。いつも野菜の苗は100円前後で買っていた。倍近い値段である。しばし考え、結局買うのをやめた。
近所のスーパーに行ってみたら、店鋪前に出店が出ていて、元気のいい苗がわずか88円で売っている。店番は農家のおばちゃんらしき好人物。しばしの雑談を交し、5つの苗をそこで買った。
写真の奥にある3個がトマトで、米寿2つと桃太郎1つ。手前左がミニトマトで、その右が大葉(青ジソ)だ。ミニトマトは妻の強いリクエストに応え、今年初めて植える。過去にはいろいろ試したが、毎年必ず苗を買って植えるのは、このトマトと大葉だけだ。夫婦二人で食べるには、これで充分。苗は明日植えます。
昨夜納めた仕事の修正連絡がくるのでは?と気になり、朝7時頃から布団の中でウツラウツラしていた。いっそ起きてしまえば良さそうなものだが、前日も深夜1時半まで別の仕事をしていた。身体は休息を要求している。
10時過ぎても電話は鳴らない。3度目の修正版で問題がなければ、A3サイズに印刷して先方に届ける手筈になっている。業を煮やして、こちらから電話を入れた。
担当者は不在だったが、携帯で連絡がとれ、昨日の最終画像でOKとのこと。すぐに印刷にとりかかる。インクジェットプリンタなので、印刷してから2時間くらいは乾燥させないと発色が悪い。コンペの締切が夕方だから、届けるのを15時としても、そう余裕はない。
準備を整え、14時に家を出たが、この日はとても暑かった。あとでニュースを見たら、26.5度の真夏日。ついこの前までは寒さに打ち震えていたのに、この変わりよう。とても身体がついていけない。こんな日はクーラーのないボロ車が、我ながらうらめしく思える。
行き帰りに、たまっていた日常雑事を一気に片付ける。ほとんどが買物だが、こんなときは買い忘れがないよう、メモ用紙にしっかり書いておく。
家に戻ると17時。1週間の厳しい仕事のスケジュールと暑さとが重なり、ヘトヘトに疲れた。
早めに風呂に入り、珍しく発泡酒を2缶も飲む。「たまには自分にゴホウビもいいでしょ?」の妻の言葉に、そうだなと素直に甘えた。
(ちなみに、この「自分にゴホウビ」という甘ったるい言葉が、私は大嫌いだ。妻はそのことをちゃんと心得たうえで、一種の軽口としてあえて使っている)
たかが350mlの発泡酒だが、五臓六腑に染みた。生きていて良かったと実感できるささやかな瞬間である。幸せのタネは、そこら中にいくらでも転がっているものさ。