2007年5月13日日曜日

道端のフキ

 今年も自宅周辺の空地や道端のフキが食べごろになった。太めのものは普通に茹でてアクを抜き、煮物にする。ごく細いものは葉っぱと共に酒と醤油で煮詰め、佃煮にして食べたりもする。
 一番おいしいのは、芽を出した直後のこの時期。大地からのエキスをたっぷり吸ったほろ苦さは、食べると寿命が一日延びるような気持ちになる。


 いつもこの時期になると、わざわざ遠くから「フキ刈ツアー」にやってくる見知らぬ人々が結構いて驚かされる。居間から外のウッドテラスに出たとたん、目の前の空地でそんな人々がフキ採りに勤しんでいたりして、お互いにバツが悪い。

 先日、近くのスーパーで採れたてのフキを茹でた物が3本198円で売られていて、これまた驚いた。写真上のフキの煮物はおよそ10本分で、600円相当ということになる。これでは「フキ刈ツアー」がはるばるやってくる筈だ。