一番おいしいのは、芽を出した直後のこの時期。大地からのエキスをたっぷり吸ったほろ苦さは、食べると寿命が一日延びるような気持ちになる。
いつもこの時期になると、わざわざ遠くから「フキ刈ツアー」にやってくる見知らぬ人々が結構いて驚かされる。居間から外のウッドテラスに出たとたん、目の前の空地でそんな人々がフキ採りに勤しんでいたりして、お互いにバツが悪い。
先日、近くのスーパーで採れたてのフキを茹でた物が3本198円で売られていて、これまた驚いた。写真上のフキの煮物はおよそ10本分で、600円相当ということになる。これでは「フキ刈ツアー」がはるばるやってくる筈だ。