今年度9回目の本修繕ボランティアの日だった。前日は寒さのなか、路上イベントに終日参加して歌い、心身は疲れ切っていた。2日続きのスケジュールは体力的に厳しく、当初は休むつもりでいた。
ところが諸事情により、今月からメンバーが3人も減って4人になったばかり。ボランティアとはいえ、落ち着くまで簡単に休むわけにはいかなくなった。考えたすえ、普段より30分遅れで図書室に向かう。
考えることは他のメンバーも同じだったようで、4人全員が参加している。この日は前回のような教育実習生もいず、図書室には空きスペースが目立って寂しさが漂っていた。
気を取り直して、持ち越している昆虫図鑑の修復を続ける。9月上旬から作業を始めてこの日が3度目の作業日。バラバラ状態だった本文はタコ糸と寒冷紗で強固に補強され、ボンド接着した表紙も完全に乾いている。
固定していた大型木製クリップを外し、全体の様子を見る。気になっていた表紙と本文との境界部分は、ノド(谷間)に1ミリ強の隙間が発生していた。何らかの紙を貼って隠すべきか係員と相談。見開きに支障はなく、そのままでOKとの結論だった。
補強タコ糸の微妙なはみ出しや表紙の小さな破れなどを修復して最終調整。難しい作業だったが、過去の作業経験と新しい自作道具も活きて、満足できる仕上がりだった。
その後、絵本を中心に計7冊の本をまとめて修復。多くはノド(谷間)部分のページはがれで、パターン化された手順を淡々とこなす。
12時で作業終了。気を張っていたせいか、体力的な問題はなかったが、帰宅して昼食をとったら急に睡魔に襲われ、延々3時間も惰眠を貪った。やはり相当疲れていたらしい。