2024年8月14日水曜日

今年最後の定期検査

 胃内視鏡検査の日だった。春から続く「市集団検診」→「腹部エコー検査」→「泌尿器系検査」といった一連の定期検査のうち、最後となるもの。昨年は大腸内視鏡検査も同じ日にやったが、大腸は2〜3年に一度の検査でよいことになり、今回はやらない。
 予約時間は10時で、9時に車で家を出る。ずっと鎮静剤なしで検査を受けているため、車の運転には支障がない。

 9時半前に病院到着。お盆で空いているかと思いきや、駐車場が満車に近く、屋上まで進んでようやく空きを見つけた。緊急病院に指定されているせいか、逆に混んでいる感じだ。
 受付後に体温と血圧を測り、15分ほどで内視鏡検査専用の待合室に通された。すんなり進むと期待したが、急患が入って少し待ってくれという。こちらは体調に異常があるわけではない定期検査なので、やむを得ない。
 寝不足でウトウトしながら待ち続け、1時間後にようやく検査室に呼ばれた。大腸内視鏡検査と違って病衣に着替える必要はなく、胃の洗浄液を飲んだり喉の麻酔剤をなめたりして準備。検査が始まったのは、予定から1時間遅れの11時頃だった。


 2016年に市の胃ガン検診で初めてバリウム検査をやり、疑わしい部分があると内視鏡検査も受けたのが最初。いつガン化してもおかしくないほど胃壁の状態が悪いと指摘され、ピロリ菌も見つかって薬で除去。以降、半強制的に年1回の内視鏡検査を受けている。
 6年後の2022年に初期の胃ガンが発覚。指摘は当たっていた。もしバリウム検査を受けていなければ、おそらく見過ごされていただろう。あれこれ言われているが、私の場合はいい判断だった。
 手術も含めて、今回で11回目の胃内視鏡検査。当初は苦行のようだった検査も、最近は要領がわかって、そう苦しくは感じない。

 仮に異常があれば検査が長引き、病理検査用の組織を取る動きがあるはずだったが、そんな気配はなく、10分ほどで簡単に終了。一般待合室に移動して、ひたすら待つ。
 読み残した新聞やニュースサイトをスマホで読み、持参の推理単行本など広げるうち、12時半ころにようやく診察室に呼ばれる。完全予約制に変わったとはいえ、まだまだ待ち時間は長い。

 検査結果は予想通り「問題なし」。2年を経て、手術痕はすっかりきれいになっていた。咽頭〜喉頭〜食道のルートにも異常はなく、日頃の食事節制や運動が効いている気もした。
 次回の検査は1年後。胃ガンは術後10年くらいは毎年検査する必要があるとか。つまりはイノチとの競走のようなもの。
 検査費用は2,870円(2割負担)で、例年よりかなり安め。13時にようやく解放された。
 延々続いた検査シリーズも今回で終了。残る病院通いは爪水虫の治療くらいのもの。常時飲んでいる薬はなく、年齢の割に薬代&病院代は少ないほうかもしれない。