2024年2月5日月曜日

木製クリップ活躍

 今年度17度目の地区図書館、本修繕ボランティアの日だった。晴れているが、近隣の石狩アメダスでマイナス15.2度まで下がる寒い朝。車庫前は念入りに除雪しておいたが、朝起きると深夜に除雪車が置いていった硬い雪が出入り口に積み上がっている。
 朝食や新聞もそこそこに、まずは車庫前の除雪。車庫周辺の雪を置く場所が少なくなったが、雪を移動させる時間はない。

 図書館到着は10時で、参加者は5名と少なめ。先日新しく作った大型木製クリップを係員のAさんに渡す。
 持ち越し物件はなく、最初の作業は大型絵本の修復。ページ下端が2ヶ所破れていて、透明ブックカバーを細く切って両側から貼った。

 全体を点検すると、破れる寸前のページが他にも数ヶ所あり、同様の手順で補強した。表紙の角部分も傷みがひどく、こちらは細く切った透明ブックカバーで斜めにくるむようにして補強した。


 2冊目は乗り物図鑑の補修。大型本で繰り返し読まれたせいかページの一部が破れ、しかも本体から脱落している。まず破れの補強を透明ブックカバーでやった。
 全体を点検すると、糸とじされた折丁が部分的に外れかかっていて、ページの不揃いが著しい。修理方針に関し、係員と慎重に検討する。

 過去の例に習い、本体をいったん表紙から外し、背にノコで切り込みを入れてタコ糸で補強しようと画策したが、図鑑の見開き閲覧に支障が出そうで却下。ページを整えたうえで背の部分に寒冷紗布を貼り、接着剤が固まってから表紙に固定することになった。


 本体の切り離しはうまく運び、ページを揃えて天地をダブルクリップで固定。紙やすりで端部を調整したら、ページ不揃いは解消された。
 その状態で持参した大型木製クリップを使い、背の部分を蝶ネジ固定。本体厚みは20ミリほどで、充分に余裕がある。
 スクレイパーで接着剤をすくい、背の部分に厚く塗る。幅50ミリに切っておいた寒冷紗布を素早く貼って、この日の作業を終えた。


 本体を表紙に固定する作業は、乾燥後の次回に持越し。それにしても、作ったばかりの大型木製クリップがいきなり活躍するとは驚きだ。
 図鑑類は人気があって傷みも激しいが、高価で簡単に買い替えはできないという。今後も修理を重ねて読みつなぐことになりそうだ。

 帰宅後、次のドカ雪に備えて、車庫脇にうず高く積み上がった雪を南西の雪置き場まで何度かに分けて運ぶ。こちらの作業にもまだ終わりは見えない。