2024年2月19日月曜日

厚い本の修繕が続く

 今年度18度目の地区図書館、本修繕ボランティアの日だった。活動は残すところ2回となったが、いまのところ皆勤である。
 前日に妻から近隣ディスカウント店でのお使いを頼まれていた。図書館の近くなのでガソリン節約のため、活動終了後に行くことにし、いつもより30分早く家を出る。

 図書館到着は9時30分。活動は9時開始のフレックス制だが、これほど早い開始は初めてかもしれない。参加者は5名と今回も少なめ。前回持ち越した大型乗り物図鑑の修復から始める。
 不揃いだった本体を表紙から切り離し、ページを整えて大型木製クリップで挟んだのち、背の部分に寒冷紗布を貼って乾燥させてあった。


 表紙と見返しの隙間には、本文の背に固定した寒冷紗の端部を滑り込ませるスペースを前回作ってある。大きめに切った寒冷紗を隙間に合わせてまずカット。

 接着部分が広く、背と両側隙間の固定を一気にやるのが難しいと判断し、背と片側だけを先に接着剤固定した。続けてもう片方の隙間に接着剤を塗り、寒冷紗を滑り込ませる。本体から一部はみ出した見返しを切り取って整え、大型木製クリップで再度固定して終了。
 本体と表紙の継ぎ目が目立つ場合、次回に透明テープで補強する作業が発生するかもしれない。


 2冊目に子供用の伝記絵本のページ外れとページずれを補修したのち、3冊目に吉田修一の「路〜ルウ」という単行本の修理を手掛ける。

 3センチを超す厚みがあり、そのせいか表紙側見返しのノド(谷)部分が一部破れている。本体と背を接着するとページの開きが悪くなるため、細い竹ひごに接着剤を塗り、はがれた見返しだけを固定した。
 表紙側見返しには一部亀裂があり、係員と相談のうえ、和紙を細く切って接着剤で貼る。剥離紙をはさんでから表紙を閉じ、太い輪ゴム2本で巻いて固定した。
 3センチを超す本でもはさめる大型クリップが、もうひとつ必要のようだ。
 11時20分に作業終了し、そこから歩いてディスカウント店に行き、米や大根、果物など、頼まれていた品物を調達。暖気でぬかるんだ道を背負って戻る。
 午後から気温がさらに上がり、最高気温13.9度という過去にない記録に到達。ついこの前まで1メートルを超えていた車庫屋根の雪が一気に解け、半分ほどにまで減った。地球温暖化の加速を肌身で感じる。

母屋屋根の雪は消え、車庫の雪も残りわずか