明日の午後に遊びに行ってもいいか?と、長男一家から前日の昼過ぎに突然の連絡があった。身内とはいえ、来客となると食事や掃除など、いろいろ準備がある。ひとまずOKの返信をしたのち、急きょ準備に取り掛かる。
3時のオヤツはりんごケーキに決め、材料のチェック。夕食は、はま寿司のテイクアウトとし、昨年末の家族Xmas会のオーダーに多少の修正を加えてネット予約した。夕食のおかず用に高野豆腐の煮物を深夜に作る。
一夜明けてりんごケーキをフライパンで焼いた。お嫁さんの誕生祝いをかね、ケーキに立てるロウソクも準備。孫娘用に電子ピアノの自作スタンドを組み立て、譜面台には童謡の楽譜をセットする。
雪まつりを見物してから15時ころに来るとの連絡が直前にあり、ちょっと疲れて居間ベンチに横になったとたん、ピンポン鳴った。
スノーウェアを着たまま、いきなりピアノを弾き始めた孫娘をいさめ、ただちに珈琲タイムへと突入。正月帰省したお嫁さんからは、実家から託されたお土産の数々と、早めのバレンタインチョコをいただく。
ロウソクに火を点けたケーキを居間テーブルまで運ぶと、歓声があがった。みんなで「ハッピバースデートゥーユー」を歌ってお祝い。
実は6年前にも、同じ時期に同じ趣向でお祝いをしている。ささやかな手製誕生ケーキでも、要はキモチである。
その後、孫娘は電子ピアノにかかりきり。2か月前には楽譜持参でXmasソングを披露し、今回は学校の音楽で習っているという曲を楽譜なしで弾き始めた。
鍵盤ハーモニカを使っているとかで、弾き方はピアノと基本的に同じ。人差し指のメロディのみだが、間違えずにスラスラ弾いている。
聞き覚えのない曲で、曲名を尋ねると「こいぬのマーチ」だという。ハ長調で、ドからラまでの6音階を使う。難易度は私が目下練習中の「チューリップ」に近い。さっそく覚えて、一緒に練習しよう。
ただ、キーが平易なハ長調ではなく、ヘ長調。音階の一部に黒鍵盤を使う「シ♭」が入っていて、この曲でも2ヶ所で使う。音が1オクターブ飛ぶヶ所もあって音域が広く、難易度はやや高め。
つきっきりで指導し、5本指を使う弾き方もついでに教えたら、みるみる上達して、最後には間違えずに弾けるようになった。
「これならお友達の誕生会でも弾けるね」と声をかけると、大喜びしていた。左手の伴奏はまだ入れてないが、和音のうちの1音限定なら、すぐに覚えそうな気がしないでもない。
当初の思惑通り、電子ピアノが家族会での重要な遊びアイテムに育ちそうだ。
雪まつり見学の録画映像などを観るうち、寿司を受け取りに行く時間がやってきた。雪まつり会場が近く、交通規制で渋滞する道を慎重に運転し、17時すぎに無事に帰着。
みな空腹だったのか、あるいは材料不足でチヂミを作らなかったせいか、今回は余らずに完食した。
19時のバスで帰るという一家を15分前に送り出し、突発的な家族会が終了。未明から激しい雪に見舞われたが、幸運にも巻き込まれずに済んだ。