2022年3月5日土曜日

風力計のリメイク

 記録的豪雪のせいで、新築直後から22年間使い続けてきた手製の風力計が壊れた。
 西側ウッドデッキの手すりに設置してあり、地面からだと2M以上高い位置にある。過去一度も雪に埋もれたことはなかったが、吹き溜まりのできやすい場所だったこともあってか、今冬は2月上旬の豪雪時に雪に覆われ、見えなくなった。

 このところの暖気でようやく姿を現したが、雪の重みで止め金具が無残に壊れ、傾いたままヨロヨロと回っている状態。まるで老いてゆく我が身を見るようで切なく、雪解けを待たずに作り直すことにした。


 支柱はそのままにし、上の回転部分だけを外して分解する。過去にも強風で何度か壊れ、補修を繰り返してきたが、今回は中心の金具と風を軸に伝える腕木が破断し、修復不能。
 使えそうなのは風を受ける3つのステンレスカップと回転部を軸に固定するビスくらい。腕木を新しいものに交換し、回転軸の構造も根本的に変えることに。


 腕木は幅が2倍の35×18角材を横に使い、長さはこれまでと同じ18センチ。先端を120度の角度に切った3本の部材を中央で突き合わせ、120度に広げた棚板用のL字金具で横からビス固定する。

 回転軸として中央部分にΦ5の穴を開け、両側からΦ8の下穴を浅く開けたのち、M5ナットをハンマーで叩き込んだ。これまでは薄いT字金具を使っていたが、風で回転を続けるうちに摩耗し、すぐに広がってしまう。厚みのあるナットなら摩耗には強いはず。


 90度のL字金具を120度に広げる作業が難しく、金属パイプを差し込んで強引に広げた。万力があれば楽だったろうが、手持ちの道具でなんとかやった。外はまだ氷点下で、塗装は春を待ってゆっくりやる。

 ひとまず完成して取り付けてみると、回転軸の改良がうまくいって、微風でもよく回る。飛行機型の風向計を軸下端部に追加する構想もあるが、こちらもまたの機会に。