昨夕のこと、入浴後に着替えようとした妻が、「タンスの引き出しが開かない!」と訴えた。
日常衣類は自作の整理ダンスに入っていて、妻の引き出しは3つあるうちの最下段。手製なので開かなくなることはたまにあり、どれどれと代わったが、確かにウンともスンとも言わない。
やむなく上の引き出しを抜き取り、内側から強引にこじ開けた。すると最下段の引き出しだけが湿気で異常に膨らんでいる。開かない訳はこれだった。
どうもただ事ではない雰囲気で、すべての引き出しを抜き取り、タンスを手前に引っ張り出して調べると、床が濡れている。
タンスの右側にある配水管周辺から水が滲み出し、床を伝ってタンスを濡らし、それが最下段の引き出しにまで及んでいるのだ。
| 湿気でボロボロの手製整理ダンス下端部 |
最初は結露水だと思った。ここ数日の冷え込みで水抜き管か水道管のいずれかが結露し、床に滲み出たのか?
まず水抜き管を調べたが、カバーを外しても異常はない。そもそも水抜き管は地中深くにあるバルブを操作するもので、配管内に水は通っていない。
結露水にしては水が多すぎる気がし、次に床から給湯ボイラへと水を送る配水管を調べた。保温カバーを外し、接続金具(ユニオン)周辺を探ると、わずかに水が滲む感じがする。ここが怪しい。
問題点を確定させるため、床の水と配管部をすべて雑巾でぬぐい、接続金具を乾いたタオルで巻いた。ここで夕食としたが、気になって食事が喉を通らない。
30分後、接続金具を巻いたタオルを調べると、水でビショビショ。念のため調べた配管の床下部分には異常がなく、給湯ボイラと水道管をつなぐ接続金具からの水漏れと断定した。
給湯ボイラの交換は10年前だが、経年でパッキンが劣化し、緩みが発生してもおかしくない。まずは工具で締めてみて、様子をみることだった。場合によっては、パッキンの交換が必要となるか?
| パイレンでユニオン部を締めている |
最も大きいモンキースパナがわずかに小さくて使えず、めったに使わないパイプレンチ(パイレン)を物置から探し出して締めてみると、予想通り緩みがあって、30度ほど回転した。
(締める方向は、上から見て反時計回り)
濡れた配管と床周辺を再度雑巾でぬぐい、新たに乾いたタオルを巻いて様子を見ると、数時間経ってもタオルが濡れる気配はなく、床への水の滲み出しも止まった。対策はビンゴだった!
一夜明けても状態に変化はなく、濡れた床はすっかり乾いてきれいになった。パッキンの交換は、まだ必要ないようだ。
配管の保温カバーを元に戻し、欠損のあった断熱材を補充。全体を気密テープで補強した。
その後、濡れて傷んだ整理ダンスの改良に取り掛かる。外は激しい雪で、作業は屋内でしかやれない。タンスが重いため、置いてあるユーティリティ内で作業すると決め、床と壁をブルーシートで覆った。
交換する部材のストックがなく、傷んだ下端部を35ミリだけ切ってしまうことにする。最下段引き出しの受け材が作り直しとなり、かなり手間取ったが、夕方までにどうにかやり終えた。
発生した切り屑をブルーシートにくるんで外に捨てに行くと、いつの間にか雪が30センチほども積もっていて、さすがにガックリきた。疲れた身体にムチ打って最低限の除雪をする。
いろいろあったが、難しい作業を外注せずに自力で原因を突き止め、対処できてよかった。タンスの傷み具合からして、漏水は以前からジワジワ始まっていたと思われる。ボイラの熱ですぐに乾く分、気づくのが遅れたのだろう。
今回のDIY難度は5段階中最高の5。パイプレンチは亡き父が使っていて、(いつか必要になるかも…)と保存しておいたもの。まさかこんな時に役立つとは。