2日前の夜、夕食後にテレビを見ていたら、どこからかネコの鳴くような音がした。よくある冷蔵庫の霜取り音とは違い、いままで聞いたことのない奇妙な音だった。
家中をあちこち点検したが、なにかのアラームが鳴っているわけでもなく、異常はない。アリやダンゴムシならともかく、布基礎に唯一空いている給気口からネコなど入ってくる可能性はゼロだった。
不審に思いつつ過ごすうち、暖房ボイラの運転音が途切れていることにふと気づいた。室温もやや下がってる。リモコン表示を確認すると、「エラー10番」の表示が点滅し、運転が停止していた。
あわてて取説を引っ張り出して確認すると、「疑似火災」「フレームロッド短絡故障」という、よくわからない内容のエラー表示だった。ネコの正体はこれだ。
「電源ボタンを入れ直し、再びエラー表示が出るときは使用を中止して販売店に連絡を」ともある。
指示通りに電源をリセットすると、何事もなかったように運転が再開。そのまま0時まで正常にタイマー運転を続けた。
購入して丸9年が経過し、その間一度も故障はしていないが、暖房ボイラの寿命と言われる10年も間近。そろそろ故障してもおかしくはないが、もしや復活したのか?と思い始めた翌朝、起きると再び暖房ボイラが停まっていて、同じ「エラー10番」の表示が点滅中。
先に起きた妻に確認すると、いつ停まったかわからないという。ボイラにふれるとまだ温かく、タイマー設定の7時に起動したのは間違いない。
同じエラーで2度目の停止で、今度はリセットせずに修理を依頼すべきだった。朝食もそこそこに非常用のポータブル灯油ストーブを点け、まず販売店に連絡する。
すると修理はメーカー専属のサービス店に直接連絡するのが最も対応が早いと、電話番号を教えてくれた。ただちに電話して症状を説明。30分後には「15〜18時の間に修理にうかがいます」と返答がきた。地元メーカーのせいもあるのか、対応が早い。
幸いに冬はもう終わりかけていて、ボイラなしでもそう寒くはなく、暖房はポータブルストーブの断続運転で事足りた。
16時に再度の連絡がサービス店からあり、16時20分には担当者が到着。ただちに修理にとりかかり、寿命がきていたフレームロッド一式と点火プラグを交換。30分ほどであっけなく修理は終わった。
材料費と出張技術費を併せて、修理費は16,720円。支払いは持参の端末を操作してのカード払い。過去の各種修理では、現金の準備にあわてたこともあったが、時代は着実に進化している。
新築時に設置のサンヨー製暖房ボイラも同じ9年目に電磁オイルポンプが壊れて交換している。12年目には温水循環ポンプが壊れ、16年目にとうとう現状のコロナ製に全交換した。果たして同じような道をたどるのか?あるいはもっと寿命が早まるのか?現段階では不明。
いずれにせよ、10年を超えると交換パーツがいつなくなるかわからず、全交換に備えて、次なる製品の吟味や資金の心づもりをしておくべき時期のようだ。