2006年10月31日火曜日

大根干し

 漬物用の大根を干した。例年よりも数日早い。しばる作業はウッドデッキでやり、そのまま手摺に干す。低温のときはシートをかけるが、居間からすぐ出られる場所なので、管理は楽だ。
 今年は太めなので、20本。細いときは30本を干す。これでだいたい冬中のタクアンをまかなえる。


 いつもは細いビニールひもでしばるが、大根が重過ぎるとしばしば切れる。今年はロフトにあるパッシブ換気蓋の開閉に使っていたロープが不要になったので、そちらを転用した。
(パッシブ換気蓋は無段階開閉可能な市販品に変更)
 ビニロン製の3ミリもあるロープなので、しばらくは繰り返し使えそうだ。

2006年10月30日月曜日

本棚ベット

 古い手作り家具である本棚つきベットをリメイクした。材料をやり繰りし、新しい作品に再構築できるのがDIYの良さだ。

 今回は2段あった本棚を1段に減らし、本棚や脚の部材はそのまま使い、梁などの主要部材はすべて新しくした。
 高さは49センチ。圧迫感がなく、ベンチ代わりに腰掛かけられ、下には充分な収納空間も確保している。


 上は布団や本を入れる前の写真で、下はすべてをセットしたあと。本棚には私と妻の趣味関係の本が並んでいる。このままそっくり子供部屋でも使用可能。器用な人なら、たぶん一日で作れる。

2006年10月28日土曜日

布を買う

 幅110センチの厚手のデニムの布を、5メートルまとめて買った。メートルあたり315円で、とても安い。買うのはいつも札幌都心にあるカナリアという老舗衣料品店だ。
 これで1×1.8メートルの暖簾を2枚作り、「自宅ライブのバックスクリーン」「来客入浴時の脱衣所仕切」「来客宿泊時の2階予備室仕切」、この3つの用途に使う。


 吊す棒を無垢材にするか、ステンレスパイプにするか、目下思案中。棒を受ける枠は、着脱が簡単に出来るものを無垢材で作る。脱衣所にはすでに受枠がついていて、洗濯ポールと兼用で使える準備が整っている。あとは暖簾を通すだけだ。

 余った布は座布団か台所窓のロールスクリーンにするつもり。布はいつも多めに買い、暖簾はもちろん、座布団やベットカバーなど、何ケ所かに同じ柄のものを使う。
 色は自然素材のインテリアに合わせ、レンガ系か藍色系、あるいは無難な白系。ここにこだわらないと、デザインの統一感を得るのは難しい。

2006年10月22日日曜日

郷愁の家

 散歩道の途中にある農地の片隅に、開拓時代の名残りを残す古い民家がある。おそらく当初はマサ葺きだったであろう屋根はトタンに変えられているが、外壁は昔と変わらない無垢材のドイツ下見板張。
 いまは農機具などをしまう倉庫に転用されているようだが、私が生れ育った家もこのようなスタイルであった。


 平面の凹凸がほとんどなく、単純な流れ屋根。構造、断熱、コスト面での無駄がなく、何よりも素朴な美しさがある。北国の住宅の原点がここにある。

 通りかかるたびにいつも立ち止まり、じっと眺める。ふと、遠い昔の記憶が懐かしく呼び覚まされる。私の家造りのモチーフは、おそらくこのようなものだ。

2006年10月20日金曜日

シソの実漬

 家庭菜園の大葉(青シソ)の実が採りごろだ。ボウルにいっぱい採取し、久し振りにシソの実漬を作ることにした。
 洗って水を切り、塩を降って軽い重しをし、一晩置く。枝には実のほかに小さい葉もついているが、一緒に漬ける。


 写真は塩を降った直後。左に見える赤い物はシャケの切り身ではなく、半割のレンガをラップでくるんだもの。これを重しに使う。

 一晩おくと赤いアクの水が出るので絞って捨てる。ひとかけのニンニクをみじん切りにし、全体に混ぜてから醤油をひたひたに入れる。
 同じように重しをし、冷暗所に置いて一ケ月で食べられる。ごはんの上に載せたり、酒の肴にしたり、ちょっとオツな自然の恵みなのである。

2006年10月18日水曜日

地をはうツタ


 散歩の途中、歩道をはうツタを見つけた。
 歩道と住宅敷地の境界に塀があり、もともとはその塀際に植えられたツタだが、成長著しく、敷地から越境してついには歩道にまで勢力を広げている。

 紅葉した赤と緑とが歩道のグレーによく調和して鮮やかだ。自然の織りなす美しい造形で、おそらくここにデザインの原点がある。

2006年10月16日月曜日

箸置き

 春頃にスーパーの瀬戸物市で、105円の箸置きを買った。
 年に似合わず、動物のキャラクターものが好きで、買ったのもネコを模したものだ。箸置きなどあってもなくてもいいものだが、ちょっとした遊び心である。


 しばらくして、妻も箸置きが欲しいと言い出した。私たち夫婦は、互いの趣味趣向に干渉しない。加齢とともにそれは顕著になってきた。老後の夫婦関係を良好に保つうえで、きっとそれは大切なことだろう。しかし、欲しいというものをやめろともまた言わない。
 妻が買ったのは、210円の丸い素朴なデザインのものだ。二つ並べると、互いの好みや現在の心境を語っているようで、なかなか興味深い。

2006年10月12日木曜日

散歩道~防風林コース

 先に書いた「散歩道~牧場コース」の途中、古いサイロのあるあたりを北へ曲がると、道沿いに正方形に防風林が植えられた場所があり、一周するとおよそ3キロの散歩コースとなる。

 防風林はもともと農作物や家を強い風から守るためのもので、札幌でも有数の強風地域にある我が家周辺には、まだ多くの防風林が残っている。
 農業はちゃんと続けられていて、レタスやサニーレタスの収穫が真っ盛りだった。


 防風林は景観的にも美しく、保存運動も起こっている。近隣の市街地では、一部を残して公園や遊歩道として利用されている。

 6回に渡って連載してきた「散歩道シリーズ」、今回にてひとまず終了。残っているのは市街地を抜けてスーパーに行くなど、あまり絵にはならないコースだ。
 自宅周辺の風景をここまで詳細に紹介したのは初めてだが、四季の移り変わりのなかで、何か面白いものをみつけたら、改めて掲載します。

2006年10月10日火曜日

散歩道~山望コース

 自宅を出て少しだけ南に歩き、幹線道路をまっすぐ東に歩いて折り返し、またまっすぐ戻ってくると、およそ3キロの散歩コースとなる。
 単調だが、好きな地点で引き返せるので、その日の体調や気分に合わせた距離の調節ができるのがミソだ。

 たいていは前方にモエレ山が見えてくるあたりで引き返す。上の写真中央に小さく見えているのがお分かりだろうか?
 この山、イサムノグチの設計したモエレ沼公園にある人造の山だが標高62mあり、国土地理院の地図にも載っているらしい。


 自宅から片道約4キロあって、そこまで一気に歩いてゆくことも可能だが、散歩の域を越えているのでまだ一度も試みていない。しかし、いずれ歩いてみるつもり。
 世界的な芸術家の設計した公園が徒歩圏内にあるという事実は、ちょっと誇らしい気分でもある。

 Uターンして自宅に戻る途中、前方左手に雄大な手稲連峰の山々が広がる。私の大好きな眺めで、四季を通じて楽しめる。特に初冬の朝に朝日を浴びて赤く染まる山々は絶品。機会があれば、ここでも発表したい。
 このコースは結構な交通量だが、なぜか併行して未舗装の田舎道が走っている。下の写真の右側の道で、地平の彼方あたりに我が家がある。
 雨でぬかるんでいない限り、こちらを歩く。

2006年10月9日月曜日

散歩道~牧場コース

 自宅の東にある橋を渡り、そのまま東に歩くと、北東に広大な牧場が広がっている。位置としては「散歩道~原野コース」の北側で、およそ3.5キロの散歩コースだ。
 途中には最新設備を備えた近代牧場と、いまは使われていないレンガ造の古いサイロとの、新旧の建物が見られる。

 当然だが、あたりは堆肥のかなり強いにおいがたちこめている。多数の牛がいるから当り前なのだが、そのせいかこのあたりを散歩する人など、まず出会ったことがない。
 いまはソバで有名な幌加内という厳寒の牧畜地帯で育った私にとって、堆肥のにおいは郷愁のにおいでもある。なぜか心が安らぐ。


 道端に赤爪草の可憐な花を見つけた。確か牛の大好物だったはず。さすがに「牧場コース」である。これを食べた牛は、濃い乳を出すと言われていた。いまも食べさせているかどうかは分からない。
 子供の頃、花を抜いて根元にあるミツをおやつ代りに吸った記憶がある。いい時代だったな。

2006年10月5日木曜日

散歩道~土手コース

 自宅は周囲を二つの川に囲まれた地域に建っているが、その土手をぐるりと歩くと、およそ2キロの散歩道となる。あまり時間の余裕がないとき、雨模様のときなどは、このルートを歩く。
 上の写真が自宅の真横あたり。左奥に小さく見える黒い三角屋根が我が家。前日の雨で川が濁っている。


 土手の横は農地で、なぜかいまどき馬を飼っている農家がある。(真ん中の写真)畑を耕す?まさか。

 下の写真は合流する二つの川にかかる橋から撮ったもの。左側の川の右岸に我が家がある。川には釣り人がたくさんいる。水鳥も多く、ゴミも汚れもほとんどない豊かな川だ。

2006年10月3日火曜日

散歩道~森のコース

 自宅の西を流れる川を渡った場所に、古い森をそのまま活かした公園がある。ここをぐるりと散策すると、およそ2.5キロの散歩コースだ。

 地元の名家が本州から取り寄せた木々の苗を育てたもので、北海道では珍しい木もいくつか見られる。
 周囲は幹線道路と住宅街に囲まれているが、園内には散策路や東屋が整備されていて、深く中に入り込むと大木が生い茂り、一瞬太古の世界に舞い戻った気分に陥る。
 公園の隣に郵便ポストがあるので、郵便物を出すときはたいていこの散歩コースになる。


 園内でハマナスの実が熟しているのを見つけた。いくつか摘み取って乾燥させ、ローズヒップティー(ハーブティーの一種)にしてみよう。
 自宅庭のハマナスはまだ若く、実が充分には熟さない。ビタミンCが豊富で、レモンの60倍とか。初期の風邪によく効くらしい。

2006年10月2日月曜日

散歩道~原野コース

 健康診断で運動不足を指摘され、このままだと生活習慣病に直結するとの警告を受けたので、毎日散歩に励んでいる。
 その日の気分と天候に応じ、10種類くらいの散歩コースを歩き分けているが、写真にあるのはそのうちのひとつ。自宅東に広がる原野コースで、一周およそ3.5キロある。


 自宅から徒歩わずか10分で、このように何もないただの原野が茫漠と広がっている。冬はここが札幌市の雪捨場に指定されていて、巨大な雪の山が忽然と姿を現す。
 下の写真はコース途中に見つけた野菊の群落。車も人もほとんど通らない。静かだ。空気もうまい。

 自宅から反対側の西に15分歩くとJRの駅があり、そこから25分電車に乗ると、札幌駅に着く。JRタワーに代表される近代空間が広がっている。
 のどかな田舎の静けさと、都会の利便性の両方が手中にある。まさに「都会のオアシス」だ。