2006年8月22日火曜日

手製ロールスクリーン

 台所北側とユーティリティにある窓のロールスクリーンは手製だ。窓枠上部の壁にタテ溝の入った木片を2個とめ、ビスを両端にとめた角材を溝の中にはめこむ。
 角材にピッタリはまるように適当な布の端部を袋状に縫い、角材の中に差し込んで吊せば出来上がり。手持ちの端材を使ったので、ほとんどお金はかかっていない。


 巻き上げは角材にひっかけた丸ひもを軽く引張りながらやる。ある程度の抵抗がないとうまく巻き上がらない。吊す棒を丸棒ではなく、角材にした理由がそれだ。

 ビスの調整をときどきやるが、使い始めてすでに7年。巻き上げるコツもすっかりつかんで、いまでは妻も何とかこなす。縄文暮しにも多少の慣れは必要だ。

2006年8月21日月曜日

壁のツユムシ

 夜、外に出ると多数の虫の声が聞こえてくる。南側の外壁あたりでも「ツーチキチ」と盛んに鳴いているので、外部のスポットライトをつけて確かめてみたら、壁に伝うツタの中に、多数のツユムシがいた。
 この虫が「ツユムシ」という種族であることを知ったのは、ごく最近のことだ。ネット検索で「秋 鳴く 虫」とやったら、すぐに写真つきのサイトが見つかった。便利だ。


 家を建てた当初からよく見かけたが、ツタが増えてから居心地がよくなったのか、窓や壁の周辺でよく見かける。
 背中に細いスジのあるのがオスで、ないのがメス。写真ではツタの葉と同化して分かりにくいが、中央にオスが一匹ちゃんといる。体長4~5センチで、混じりのない緑色が美しい。
 日中はまだまだ暑いが、ここだけはすでに秋の気配。

2006年8月19日土曜日

初枝豆

 今年初めての枝豆を家庭菜園から収穫した。実の入りはまだ八分だが、いつものように甘くて旨味がある。
 採ったのは3株だが、今年は全部で100株近く植えたので、毎日食べても一ケ月はもつ。


 種は一昨年植えたマメの表面が黒い品種で、2年経ってもまだ芽が出る。強い生命力だ。今年は一株だけ残して、新しい種を採取する予定。こうやって順に種をとっておけば、毎年種を買う必要もなくなる。
「縄文暮し」の真骨頂なのである。

2006年8月17日木曜日

ゲンコ

 物を本来の目的以外に使うのが好きで、「ゲンコ」はその際たるものだ。
 ステンレスパイプを支持する金物を「ゲンコ」と呼ぶが、我が家ではこれを玄関のコート掛けと引出しの把手に使っている。

 私が好むのは最も細い6ミリのタイプで、しかもデザイン的な美しさから、穴が貫通した「通し」という製品を選ぶ。
(ちなみに、穴が開いていないタイプは「止まり」と呼ぶ)


 オープンハウスを利用して我が家を訪れるお客様にも大変評判がよく、「これと同様のものをぜひに」と頼まれ、設計した家につけたこともある。
 特にコート掛けは既製品ではデザイン的にツマラナイ物が多く、自然素材系の家にマッチする物を探しあてるのは難しい。しかし、これなら合う。ポイントは取付ける架台にも無垢材を使うことだ。
 太さやデザインにもさまざまあって、強度や好みによって使い分けが可能。いずれにしても、ユニークさでは他の追従を許さない。
「ゲンコ」という親しみ深い呼び名の由来は知らないが、おそらくそのこぶしを握ったような形状からくるのだろう。

2006年8月16日水曜日

トマトの柱

 トマトが毎日のように採れ始めた。特に昨夜食べた2個はものすごく旨かった。
 食べる3時間くらい前に採り、そのまま冷蔵庫で冷やして薄く皮をむき、スライスするだけだ。ドレッシングも塩も使わない。それでも、独特のウマミのようなものが滲みでてくる。
 無農薬有機栽培の造り出す味かもしれない。


 この地域は風が強いので、トマトは苗の時期から一株に3本の女竹を周囲に立てる。気温の低い時期はこの竹に、上下を切った大きなビニール袋をかぶせておく。
 茎が伸びてくるとビニール袋を外し、今度は竹に茎を順にひもでしばる。気温上昇と共に茎はどんどん伸びるので、ひもの数は結構なものだ。

 竹だけでは強い風にはもたないので、最近は4つの株の中心にタル木の太い柱を立て、そこから十字形に添木を出して12本の竹をがっちり結んでいる。これなら台風がきても倒れない。

2006年8月15日火曜日

信濃撫子

 庭の花々も短い盛りを過ぎたが、6月から延々と咲き続けて目を楽しませてくれたナデシコの花が、いまだに一株だけ鮮やかに咲いている。
 ナデシコにも多種あるらしいが、北海道で多く見かけるのは写真にあるシナノナデシコだ。幼い頃からこの花が大好きで、田舎の家にいた頃、母に頼んで庭に植えてもらった覚えがある。


 新居に越してからもまっ先に植えた。宿根草なので毎年咲くし、種が飛んであちこちに増える。とにかく丈夫で手がかからず、それでいて可憐で長く花が咲く。
 全日本女子サッカーチームを「ナデシコジャパン」と最近は呼ぶが、日本にしかない固有の花だそうである。なるほど。

2006年8月10日木曜日

侘助

 居間のテーブルの上には、動物を模した爪楊枝入れがずっと置いてある。はっきり記憶にないが、20年程前に私が作ったものだ。名前がちゃんとついていて、「侘助」という。
 子供たちがまだ小学生で、PTAバザーの売物に各家庭から何かもってくるよう連絡があった。子供が喜びそうなもので、出来れば手作り品、という難しい注文である。
 そこで子供たちといっしょに、動物を模した小物入れを作ることにした。当時仕事で使っていたカラーインクの空ケースを中心に使い、トイレットペーパーとヤマト糊を水で練って回りにくっつけ、子供たちの自由なイメージで動物の形を作らせた。
 一晩乾燥させ、絵の具を塗って最後に木工用透明ニスで仕上げた。


 5~6個作ったはずだが、私が作った中で、この「侘助」の出来があまりによく、売るのが惜しくなった。
「これはウチで使うぞ」
 そう子供たちに宣言し、そのまま時が過ぎ去った。あちこち傷んできたが、ときどき掃除したり、内部の仕切板を交換したりしている。

 リスだかイタチだかモモンガだか分からない風貌だが、とぼけた表情がなかなか良い。ちなみに、「侘助」の由来は、身体の色が茶道で使う抹茶に似ているから。ツバキにも同じ名があると聞いたが、20年余の時を経た我が家の「侘助」は、たぶん私自身の分身だ。